就活:ブラック企業の見分け方

情報の捉え方は大事ですね。採用活動を行うとき、自社を良く見せようとするのは当然です。広告の内容に対して「逆に言うと?」と考える意識を持つといいかもしれません。

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「こんなはずじゃなかった…」を防げ!ブラック企業の見分け方

 長時間労働やサービス残業を強要し、暴言やパワーハラスメントなどで従業員に苦痛を与えるという“ブラック企業”。これに対しては就活生も強く警戒しはじめている。内定塾に通う学生の中にも、「ブラック企業の見分け方を教えてほしい」「ブラック以外の企業なら(入社先は)どこでもいい」と言う学生も少なくない。

 就活生たちは皆、ブラック企業の可能性を見落とすまいと必死になっている。

 なかには、企業ホームページの掲載情報が少ないというだけで「ブラック企業ではないか」と疑心暗鬼になる学生もいる。このような極端な考えをもつのは「公開している情報量が少ない=ブラック企業」というイメージが先行していることが原因だろう。たしかに、ウェブサイトの管理が雑で更新が疎かになっていることは、“企業の顔”であるサイトにさえコストが割けない状況を示している可能性がある。しかし、大手有名商社と中規模機械部品メーカーのように、事業分野や規模が全く異なる企業をとりあげて情報量を比較しているケースもあるのだ。そのような就活生は「企業の事業は何か」という大前提を知る前に、ブラック企業の検証だけに躍起になっているように見える。

 ホームページのほかに、企業説明会で公開される情報量も「ブラックorホワイト」の判断基準になりやすい。企業の魅力だけでなく、職場の問題点や事業の弱点も併せて説明する企業に対して、「悪いことも隠さない誠実な企業だ」と好印象を持つ学生が非常に多いのだ。(なかにはそのことを志望動機として話す学生もいる。)

 このように、ホームページの情報量や会社説明会の説明内容だけで「ブラック企業」の判断をする学生は多い。

ブラック企業へのアンテナを張ることは大切だが、これらの基準だけで判断することは危険だ。重要なのは、ホームページ・会社説明会から得た情報が「自分にとってどんな意味を持つのか」を考えることだ。

 

例えば、ホームページ上に以下のような情報が書かれていたとしよう。

・入社2年目からチームをまとめ上げる現場責任者を任されます

・グローバル人材育成のために単独での海外研修を取り入れています

・付加価値の創造、顧客満足の追求を理念に掲げます

 この企業はブラック企業だろうか、それともホワイト企業だろうか。

ある就活生は、「若いうちから活躍でき、海外でのスキルアップも可能で、お客様を大切にする良い企業だ」と判断するかもしれない。別の就活生は、「新人育成の期間がほとんどなく、海外に一人で放置され、理念を押し付けるブラック企業だ」と判断するかもしれない。

 ブラック企業かどうかを分けるのは情報の量や内容ではなく、“情報の捉え方“であることが分かるだろう。

 さらに、「2014年度卒新卒就職人気企業ランキング(楽天株式会社)」の評価項目と、就活生がイメージするブラック企業の特徴を見てみよう。

■就活生がイメージするホワイト企業の特徴

・若いうちから活躍できる

・仕事が面白そう

・経営者やビジョンに共感できる

・成長性が高い

・雇用を守る(解雇しない)

■就活生がイメージするブラック企業の特徴

・経験が浅くても大量の仕事を与えられる

・サービス残業が多い

・理念や行動指針を押し付ける

・人材不足による激務

・勤続年数に見合わない低賃金

 なかには矛盾を感じるような特徴も含まれている。仕事内容の“捉え方”によってホワイトがブラックに、ブラックがホワイトに入れ替わる可能性は大いにあるのだ。

 ブラック企業の特徴、ホワイト企業の条件を調べようとする姿勢は大切だ。しかし、社員訪問や職場見学をするなどして、どのような実態からホワイトないしはブラックと言われるのかまで調べる必要があるだろう。その実態を自分自身がどう感じるか、そこに“自分にとってのブラック企業”を見分ける基準が隠されている。

 インターネットで情報を簡単に集められる時代になり、就活に関しても情報収集の効率化が進む。しかし、インターネット上の情報は“誰かの捉え方“で切り取られたものだという認識を忘れてはいけない。

ブラック企業に入らない方法。それは、企業の情報を自分なりに精査し、自分自身の感覚で良し悪しを決めることかもしれない。(「内定塾」講師 奥田玲子)

ソース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130922/biz13092207010001-n1.htm